Personal Workstation X68000

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X6800 Icons Artworks by Penguin's Bar. Thanks a lot!

What's X68000?

1987年に SHARPが発表した X68000は まさに革新的なマシンでした。 パーソナルワークステーションと称された「それ」は,心臓部にモトローラ製 MC68000を搭載し, ツインタワースタイル,オートイジェクトFDD,マウス標準装備など,当時としては 過剰とも思える程の性能を誇っていました。 特にグラフィック性能およびサウンド性能が著しく突出しており, 256色表示/FM音源3声+PSG3声が主流であった時代に,65535色/FM音源8声+ADPCM1声の性能が 一般向けのパソコンに搭載されてしまった事は, 非常に大きな衝撃であったと共に,ひとつの「事件」であったと思っています。 ただ,その「極端にホビー指向」ともいえるアーキテクチャが 多数の名作ゲームソフトを生み出したのは まぎれもない事実ですが, その反面,X68000を「高価なゲームマシン」と言わしめた原因と思えてしまうのは,ユーザーとして非常に残念でなりません。

自分は,1989年に購入した X68000 PROが最初のマシンです。 マンハッタンシェイプも かなり魅力的ではあったのですが,拡張スロットがデフォルトで 4基装備されていた事と, 大きめの横型筐体が 拡張性と拡張時の作業性に優れているように思えたのが購入の決め手になりました。 以降,増設メモリ,純正MIDIボード等を追加しつつ,1993年まで X68000 PROと付き合っていく事になります。

その後,X68000 PROの FDDに動作異常(異音&イジェクト力衰退)が発生したため,本格的にオーバーホールを検討するも, 時代ははすでに 030。当時の自分には「アクセラレータ搭載」を実現するようなスキルはなく(今もですが・・・),030よりもソフトウェア資産との互換性に優れた XVIシリーズへの乗換えを決意。 たまたま発売時期が重なった X68000 XVI Compact改「REDZONE」を購入し,現在に至ります。

(2006/8/16修正)


[About REDZONE...] [Concept is Revive] [Nereid] [X68000 Emulation] [MC68000 Maniacs!]
[Music Datas] [REDZONE Spec.] [Software Packages] [Other Items]


About REDZONE...

1991年,現行の X68000に 16MHzの動作クロックモードを加え,10MHz/16MHzの動作クロック切替を可能とした 「XVI(エクシヴィ)」が発表されました。さらに 1992年には,このモデルから省スペース型モデルである「XVI Compact」が派生。 1993年に発表された,満開製作所カスタムモデル X68000 XVI Compact改「REDZONE」は,XVI Compactをベースマシンに, 新たに 24MHz動作モードを追加,10MHz/16MHz/24MHzの動作クロック切替を可能としたオーバークロックモデルです。 SHARP の認可を得て製作されていた準オフィシャルモデルであり,機体前面パネルに「REDZONE」のロゴが刻まれているのが特徴です。

SHARP X68000 XVI Compact 「REDZONE」



Concept is Revive

REDZONE入手後 X680x0シリーズの勢力は急激に衰退。我が REDZONEも徐々使用機会を失い, 常用するPC環境は 必然的にWindowsPCへ移行していきました。 しかし,それから十年近くが経過しても,何故か REDZONEを手放してしまう事はなく, 逆に インターネットの急速な普及により 中古本体や補修パーツ類の探索および入手が比較的簡易に行えるようになった事や, SHARP社が X680x0関連ファームウェアを無償公開した事により Windows用 X680x0エミュレーションソフトウェア群が急速に充実した事で, REDZONEは,再び電源を投入される事となったのです。

長期間放置していたとはいえ,それなりにメンテナンスをしつつ定期的に動作確認していたためか, 特に大きなトラブルは発生していません。ほとんど酷使する事がなかったのが幸いし,経年劣化が少なかったと言ったところでしょうか。 実際,復活させた時点で 交換が必要だったのはマウスのみでした。使用可能な純正トラックボールマウスを数個所持していますが, スタンダード形状の純正マウスは破損してしまい,現在は手元にありません。 また,サードパーティ製のマウスとして「SPITAL IVR-68 SYGNAS」が現存しています。

外付HDDには「Logitec SHD-FMX24」,外付CD-ROMには「PIONEER PCP-PR24」,外付FDDには「SHARP純正 CZ-6FD5」を使用しています。 REDZONEと同時期に発売された「満開製作所 MK-FD1」も所有していますが,現在は予備品として温存している状態です。 また,主な使用目的が「ゲーム」だった自分にとって,ゲームパッド類も必需品でした。現在は「SPITAL JOYCONT for X」と「SPITAL JOYCONT CT-VI」,「電波新聞社 XE-1AP」が手元に残っています。

REDZONE周辺(外付5inch FDD「満開製作所 MK-FD1」) REDZONE周辺(外付5inch FDD「SHARP純正 CZ-6FD5」)
REDZONE周辺(ゲームパッド「SPITAL JOYCONT for X」) REDZONE周辺(マウス「SPITAL IVR-68 SYGNAS」)
REDZONE周辺(外付SCSI CD-ROMドライブ) REDZONE周辺(外付SCSI CD-ROMドライブ)
REDZONE周辺(純正トラックボールマウス) REDZONE周辺(純正マウス)
REDZONE周辺(ゲームパッド「電波新聞社 XE-1AP」) REDZONE周辺(ビジュアルシェル)

ディスプレイは CZ-606Dを使用しています。 元々は X68000 PRO時代から継続してグレーのCZ-603Dを使用していましたが, 最近徐々に画面表示が劣化してきている感があり,外観についてもかなり老朽化してきたため,突発の故障等を懸念しておりました。 平成17年10月に,程度の良い「黒のCZ-606D」を入手する機会に恵まれたため,故障発生前に交換したものです。 中古品なので無事に動き続けてくれるかどうかは解りませんが,画面表示のクオリティは明かに回復しました。

SHARP CZ-606D

忘れてはならないアイテムがこの「電卓」です。 X68000シリーズの実機を購入しメンバー登録をすると,会員証がわりに送付されてきたのがこれでした。 ちなみに裏面にはシリアルナンバーが標記されています。自分の場合は,X68000 PROを購入した際にメンバー登録しゲットしたものです。

メンバーズカード兼電卓



babincho-02 Nereid

X68系同人サークル「X-PowerStation」が企画・開発した統合拡張ボード「Nereid」は, X68000に LAN(10base-T)ポート,USB(1.1)ポート,増設メモリ(最大12MB)を一気に増設してしまう,かなり強力なアイテムであります。 特にLANポートが増設される恩恵は絶大であり,インターネット接続や WindowsPCとのファイル交換(FTP接続)等が容易に実現可能となります。 また,USBポートについては 幾つかのドライバソフトがリリースされており,「USBフロッピードライブ」や「USBマウス」,「USBジョイパッド」等の接続が実現されています。

統合拡張ボード「Nereid(ネレイド)」 統合拡張ボード「Nereid(ネレイド)」

REDZONEの設置場所とルータの設置場所が 部屋ひとつぶん離れているため,Nereidでの LAN接続を実施するにあたり corega製のイーサネットコンバータ「CG-WLCVRG」を導入し,接続を無線化しています。 参考までに アクセスポイントは corega製の「CG-WLAP54GTV2」です。

corega CG-WLCVRG corega CG-WLAP54GTV2/LSW-TX6GT2



X68000 Emulation

Windows上に X68000環境を再現するエミュレーションソフトウェアの関連情報を, 「X68000 Emulation」に掲載しましたので, 興味のある方は是非ご覧下さい。基本的な起動設定の方法を紹介しています。



MC68000 Maniacs!

X680x0関連情報についてのブログ「MC68000 Maniacs!」を用意しましたのでご利用下さい。

[MC68000 Maniacs!]



Music Datas

当時,SHARP純正の音楽製作ソフト「MUSIC PRO-68K [MIDI]」を用いて作成した音楽作品を掲載しておきます。 MIDI音源には,DTM黎明期を支えた名機「ROLAND MT-32」と,拡張用PCM音源「CM-32P」を使用。(CM-64ではないところがミソです) リズムトラックには,YAMAHA RX-17を使用して演奏しています。

ちなみに現在は,上記の演奏環境に「ROLAND SC-55」および「ROLAND CM-64」も追加されています。

REDZONE周辺(MIDIシステム「ROLAND MT-32+CM-32P+SC-55」) REDZONE周辺(MIDIシステム「ROLAND CM-64」)

X68000 PRO+MUSIC PRO-68Kの組み合わせでデータ編集を行い,MIDIインタフェースボード「CZ-6BM1」を介して 各音源をコントロールしました。RealAudio形式での公開となります。

Download RealPlayer

曲名 ra mp3 演奏環境
Mind Control × ・MUSIC PRO-68K [MIDI]
・ROLAND MT-32+CM-32P
・YAMAHA RX-17
・CZ-6BM1(MIDI Board)
Golden Wings × ・MUSIC PRO-68K [MIDI]
・ROLAND MT-32+CM-32P
・YAMAHA RX-17
・CZ-6BM1(MIDI Board)

以下の音楽作品は,MUSIC PRO-68Kにて作成した基本的な MIDIデータを, YAMAHA QY-70(シーケンサー)へ転送し,QY-70の内蔵音源を使用して演奏させたものです。

曲名 ra mp3 演奏環境
Randez Vous × ・MUSIC PRO-68K [MIDI]
・YAMAHA QY-70



SHARP X68000 XVI Compact [REDZONE]

現在,手元に現存する X68000環境の構成を以下に一覧します。

SHARP X68000 XVI Compact 「REDZONE」 SHARP X68000 XVI Compact 「REDZONE」(裏側)


Model SHARP X68000 XVI Compact 「REDZONE」
・型式:CZ-674C-H
・満開製作所カスタム製品
CPU MC68000 (クロック周波数 10MHz/16MHz/24MHz 任意可変)
RAM 12MB (標準内蔵 2MB + 拡張 10MB)
・標準内蔵 2MB
・babincho-02 Nereid DRAM16 (総合拡張ボード)
・テキストVRAM 512KB
・グラフィックVRAM 512KB
・スプライトRAM 32KB
・スタティックRAM 16KB
HDD Logitec SHD-FMX240 (240MB / SCSI外付型)
Logitec LHD-B120H (120MB / SCSI外付型 / 予備機)
FDD 本体内蔵 × 2ドライブ (3.5インチ / 2HD / 1.2MBフォーマット)
外付増設 × 2ドライブ (5インチ / 2HD / 1.2MBフォーマット)
・SHARP純正 CZ-6FD5
・満開製作所 MK-FD1(予備機)
LAN babincho-02 Nereid DRAM16 (総合拡張ボード)
・10base-T Interface supported
・USB1.1 Interface supported
corega CG-WLCVRG(無線LAN イーサネットコンバータ)
・IEEE802.11b / g Interface supported
ROUTER NTT WebCaster 630M
・40Mbps Type ADSL supported
Graphic SYSTEM 256 × 256 (65536色 / 2画面)
512 × 512 (65536色)
768 × 512 (16色)
Sound SYSTEM FM音源 × 8ch , ADPCM音源 × 1ch
MIDI SYSTEM SHARP CZ-6BM1 (拡張スロット増設ボード)
・MIDI規格 1.0準拠
・MIDI OUT × 2 (うち1つは THRU端子に切り替え可能)
・MIDI IN × 1
・TAPE SYNC OUT × 1
・TAPE SYNC IN × 1
MOUSE SHARP CZ-8NM3 (トラックボールマウス)
SHARP CZ-8NM3 (トラックボールマウス / 予備機)
DISPLAY SHARP CZ-606D-TN
SHARP CZ-603D-GY(予備機)
Interface ・拡張スロット × 2
・IMAGE OUT PORT × 1
・RS232C PORT × 1
・PRINTER PORT × 1
・SCSI PORT × 1
・EXTERNAL FDD PORT × 1
・JOYSTICK PORT × 2
・KEYBOARD PORT × 1
・MOUSE PORT × 1
・AUDIO IN × 1
・AUDIO OUT × 1
OS Human68k Version 3.02
SX-WINDOW Version 2.0



Software Packages

現在,手元に現存する X68000用のソフトウェアのうち,パッケージおよびマニュアルが完備されているもので, 問題無く起動(使用)できるものについて,以下に一覧します。

X68000用ソフトウェア X68000用ソフトウェア


Games
  1. システムサコム 「METAL SIGHT」 5"2HD 定価 8,800円
  2. IMAGINEER 「POWER MONGER」 5"2HD 定価 12,800円
  3. EXACT 「ジオグラフシール」 5"2HD 定価 9,800円
  4. EXACT 「エトワールプリンセス」 5"2HD 定価 9,800円
  5. M.N.M Software 「STARWARS Attack on the DEATHSTAR」 5"2HD 定価 7,200円
  6. Electric Sheep 「R.C.」 5"2HD 定価 8,800円
  7. KONAMI 「悪魔城ドラキュラ」 5"2HD 定価 9,800円
  8. ZOOM 「PHALANX」 5"2HD 定価 8,800円
  9. ZOOM 「GENOCIDE2」 5"2HD 定価 8,800円
  10. ZOOM 「OVERTAKE」 5"2HD 定価 9,800円
  11. 電波マイコンソフト 「イース for X68000」 5"2HD 定価 9,600円
  12. 電波マイコンソフト 「STAR LUSTER」 5"2HD 定価 5,900円
  13. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.1」 5"2HD 定価 4,900円
  14. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.2」 5"2HD 定価 4,900円
  15. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.3」 5"2HD 定価 4,900円
  16. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.5」 5"2HD 定価 5,900円
  17. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.7」 5"2HD 定価 5,300円
  18. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.9」 5"2HD 定価 5,300円
  19. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.11」 5"2HD 定価 8,200円
  20. 電波マイコンソフト 「VIDEO GAME ANTHOLOGY Vol.13」 5"2HD 定価 5,300円

Utilities
  1. SHARP 「MUSIC PRO-68K [MIDI]」 5"2HD 定価 28,800円
  2. SUN MUSICAL SERVICE 「MU-1 Super」 5"2HD 定価 39,800円



Other Items

現在,手元に現存する X68000関連の書籍および雑誌類について,以下に一覧します。

歴代の Oh!X 歴代の Oh!X おまけディスク


Oh!X BackNumbers
  1. Oh!X 1991/01 「特集:急接近!SX−WINDOW」
    5"2HD付録 謹賀新年PRO-68K
  2. Oh!X 1991/02 「特集:グラフィックの“実験的”手法」
  3. Oh!X 1991/03 「特集:MIDI&MUSIC PROCESSING」
  4. Oh!X 1991/04 「特集:人とゲームのインタフェイス」
  5. Oh!X 1991/05 「特集:新登場!X68000XVI/XVI−HD」
    5"2HD付録 黄金週間PRO-68K
  6. Oh!X 1991/06 「特集:初心者のための環境構成術」
    創刊9周年特別記念号
  7. Oh!X 1991/07 「特集:パーソナルツール,BASIC」
  8. Oh!X 1991/08 「特集:印刷の世界へ」
  9. Oh!X 1991/09 「特集:MAGICをBrush up!」
  10. Oh!X 1991/10 「特集:マシン語との邂逅」
  11. Oh!X 1991/11 「特集:空間彷徨型ゲーム大分析」
  1. Oh!X 1992/02 「特集:2Dグラフィックの拡張」
  2. Oh!X 1992/04 「特集:成熟するゲームと日本の文化」
  3. Oh!X 1992/05 「特集:明日のための環境づくり」
  4. Oh!X 1992/06 「創刊10周年特別企画 Oh!MZ,Oh!X 10年間の歩み」
    5"2HD付録 創刊10周年記念PRO-68K
  5. Oh!X 1992/07 「特集:超空間美術論」
    5"2HD付録 DOGA CGAシステム Ver2.50 & お試しディスク
  6. Oh!X 1992/08 「特集:プログラミング再入門」
  7. Oh!X 1992/10 「特集:DTMへの招待」
  8. Oh!X 1992/12 「Oh!X 5周年記念特別企画 ショートプロ大集合」
  1. Oh!X 1993/01 「特集:D.I.Y.ハードウェア」
  2. Oh!X 1993/02 「特集:画像創造のために」
  1. Oh!X 1995/06 「特集:Open The SX−WINDOW」
  1. 復刊 Oh!X 1998/11 「特集:不屈のパーソナルコンピューティング」
  2. 復刊 Oh!X 1999/09 「特集:2D Laboratory」
  3. 復刊 Oh!X 2000/04 「特集:Game Creation!」
  4. 復刊 Oh!X 2001/03 「特集:ポケットの中のコンピュータたち」


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